だいぶ前になりますが、『誰も教えてくれない考えるスキル』という本を読んだので感想。
内容紹介
「わかりやすく話す」「伝わる文章を書く」――
これらの基礎となる「考える方法」を説明します。「“ちゃんと考えろ”といわれるけれど、どう考えればいいのかわからない」――
そんな方にピッタリの本です。テーマは「考える」。
今の時代、考えないで仕事をすることは、ほぼありません。考えないと仕事になりません。それなのに考える方法はなかなか教えてもらえない。
「ロジカルシンキング」の本は多数ありますが、「本を読んでもなかなか使えるようにならない」という方は少なくありません。その理由は本書に書いています。ロジカルシンキングの前に身につけるスキルが、本書で紹介している5つの「考えるスキル」なのです。
スキル
スキル≠テクニック。巷にあふれるスキルアップ本にかかれている内容はほとんどがテクニック。
ふさわしい時にふさわしいテクニックを使うことができることがスキルがあるということ。
5つの「思考スキル」
この本で紹介されている5つの思考スキルは以下のとおり。
- なんとなくを言葉にする力
- 関係をつなぐ力
- 構造化する力
- エッセンスを抜き出す力
- 抽象の階段を上り下りする力
なんとなくを言葉にする力
別名コンセプチュアルスキル。ロバート・カッツによる「カッツ・モデル」で提唱された。
なんとなく思っていること、感じていることを言語化しカタチのないものをカタチがあるように取り扱うことの出来るスキル。
一般的に役職が上がるにつれてこのコンセプチュアルスキルが重要になってくる。昇進したのに「自分に求められていること」の変化に気が付かず、昇進前のつもりで仕事をしているとキャリアの断絶が発生してしまう。
残りの4つのスキルについてはぜひ本を読んでみてください。
ちゃんと考えるために必要な要素
×
「思考回路」・・・正しい(目的に沿った)思考回路を選択して
×
「知的執着心」・・・成果が出るまで粘り強く考える
人が変わるには負荷が必要
時間だけかけても意味はない。人が変わるには意味のある負荷を掛けることが重要。
感想
確かにコンセプチュアルスキルを持っている人間って意外と少ないのかなと感じました。そういう自分も「うまく言えないんだけど、なんとなく○○みたいな感じで」のように、かなり抽象的な発言をすることがありました。
自分も「考えろって言われるけど具体的にどうすれば?」という疑問を持っていましたが、この本を読んでみて多少なりとも変われたかな?という実感があります。どうやって考えれば良いのかわからん!という人は一度読んでみることをおすすめします。
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